2009-02-08

発表スライドの撮影法

現在は液晶プロジェクタとラップトップ PC を用いた発表が一般的だが,以前は OHPスライド映写が普通だった.

OHP シートにはレーザープリンタやコピー機でしか印字できなかった.この頃には,紙を貼り合せて作った図ほかをコピー機で OHP シートに転写し,その後で OHP マーカ (Staedtler 社などから販売されていた) を用いて彩色する,というのが手順だった.後期にはインクジェットプリンタで印字できる OHP シートも販売された.当時はもちろん,カラーレーザープリンタは一般に普及してはいなかった.OHP はコピー機やプリンタで簡便に作成できる反面,解像度や発色の点でスライドに劣っている,と私は考えていた.

スライドは,紙上に作成した図ほかをリバーサルフィルムで撮影し,現像したものをマウントに入れて作成する.カメラと照明はカメラスタンドに固定する.紙の周囲に余白を残さないためには,カメラの視野率を把握しておくことが重要である.撮影対象となる紙には無反射ガラスを載せる.一般の写真店では現像に 1 週間くらいを要した.あるプロラボでは 12 時間 (と記憶している) で現像できた.マウントは別に購入する.使うショットだけを自分でマウントに入れれば無駄がないし,位置を微調整したり微妙に回転させられる.

なぜこんなエントリを書いたかというと,研究室の先輩に当時教えてもらったスライド撮影法のメモ (以下) が出てきたので.